サステナブルとは|ファッションとの持続可能な関わり方

近年、「サステナブル」という言葉を目にする機会が増えています。特にファッションの文脈で「サステナブルファッション」という表現が使われることも多くなりました。このコラムでは、「サステナブル」の本来の意味や、その考え方がファッションとどのように結びついているのかをご紹介します。
「サステナブル」という言葉の意味
「サステナブル(Sustainable)」は、「sustain(持続する)」と「able(~できる)」を語源とし、持続可能な状態を意味します。この概念が国際的に注目されたのは、1987年の国連環境特別委員会の報告によるもので、環境保全と経済開発の両立を目指す言葉として広まりました。
SDGsとサステナブル
2015年には国連で「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択され、貧困や環境問題、ジェンダー平等などに対応する17の目標が掲げられました。「サステナブル」はこれらの目標を語るうえでも重要なキーワードとなっています。
日常生活とサステナブルファッション
サステナブルは企業や団体だけでなく、私たち一人ひとりが日常生活の中で意識できることでもあります。ファッションの分野では、環境や社会に配慮した選択をすることが、サステナブルな行動の一つとなります。
生産背景に配慮したアイテム選び
洋服を選ぶ際、そのブランドがどのような素材を使い、どのような背景で作られているかに目を向けることで、サステナブルな消費につながります。
クローゼットを見直す
新しい洋服を買う前に、今ある服を活かす方法を考えてみることも大切です。大切にしてきた服を再び着る、または活用方法を変えて取り入れることも、持続可能なスタイルの一つです。
素材から見るサステナブルファッション
リサイクルポリエステル
ペットボトルやフィルムくずなどから作られる再生素材。天然繊維との相性もよく、柔らかさと耐久性を兼ね備えています。
オーガニックコットン
化学肥料や農薬を使わずに栽培され、環境や生産者の健康にも配慮された綿素材。水の使用量も抑えられ、地球への負荷が少ないのが特徴です。
リユース・リサイクルの活用
古着を再利用したり、資源に戻して再加工した製品を選ぶことで、製造時にかかるエネルギーや資源の節約につながります。
価格とサステナブルのバランス
サステナブルファッションは、素材や生産過程に手間がかかるため価格が高くなる傾向がありますが、長く愛用できることを考えれば、結果的にコストを抑えることにもつながります。
未来につながる選択
毎日の服選びの中に、少しだけサステナブルの視点を取り入れてみる。そんな小さな行動の積み重ねが、未来の環境や社会のために大きな一歩となります。
HEIEでは、環境に配慮した素材を用い、現代の暮らしに寄り添う日常着としての着物を提案しています。